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浅草観音裏に10年住みました。仕事を辞め、自宅療養を機に始めたブログでしたが、すっかり元気になりました。心の向くままに好きなこと、おいしいもののことなど書いています。


by sirokikurage
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トリプルマーカー検査

妊娠してから初めて知ったことがたくさんあります。
その中で一番衝撃だったのが出生前診断のこと。
専門家ではないので、以下には不正確な記載もあるかもしれませんが、
わたしの理解の範囲で書いてみます。

高齢妊娠のリスクはよく言われているとおりで、
妊婦の年齢が上がるにつれて胎児のダウン症の確率が上がります。
そして、出生前に母親がトリプルマーカー検査という血液検査をすると、
胎児のダウン症等の推定確率が出るそうです。

この検査でわかるのは、あくまで推定確率であって
確定診断は羊水染色体検査が必要とのこと。

私は出産予定の病院には妊娠3か月後半からかかりはじめたのですが、
そこでの最初の検診の際に、トリプルマーカー検査の説明を受け、
詳しいリーフレットを渡されて、次回までに受けるかどうかを決めておくように
言われました。

最初は、簡単に血液検査でリスクがわかるなら、とりあえず受けようかな
と軽く考えていたのですが、ふとその先のことが気になって、
「最終的に羊水検査まで受けて、リスクが高いとわかったらどうなるのか?」
と看護士さんに質問してみました。

すると、看護士さんの顔が曇って、「中絶という選択をされる方もいます」
とのこと。

そのときに初めて、この検査の意味するところを、理解したように思います。
軽い気持ちで質問したのですが、正直なところショックでした。

帰宅して、いろいろ調べるうちに頭が混乱してきて、本当に悩みました。
自分ひとりで決められることでもないので、夫にも相談しましたが、
夫は最終的には私の選択を尊重する、との意見でした。

トリプルマーカーテストで高い確率が出ても、必ず羊水検査に進むわけではなく、
どうするかはまた選択の問題になるので、夫は血液検査までは受けてみても良い
と言いましたが、私にはそうは思えませんでした。

羊水染色体検査の費用は高額で、しかも確率は少ないとはいえ流産の危険もある
とのこと。
経験者の方の体験記を読むと、結果が出るまでのストレスもかなりのもののようです。

まだ親になってもいない私が軽々に言えることではないですが、
もしこの子がどんな子でも、今の私の考えでは、中絶という選択肢はありえません。
ちょっと考えただけでも、涙が止まらなくなりました。

そうだとすれば、私にとって、あえてリスクを知ることの意味はなく、
もともと私は異常に心配症ですから、日々心配をするストレスのほうが
お腹の子どもにとって良くないと思いました。

結局、トリプルマーカー検査は受けない、と決めました。

技術の進歩で、早い段階でリスク検査ができるようになったとのことですが、
それが良いことなのかどうか、悩ましいところです。

人によって考え方が違うのは当然ですし、私も自分の選択が正しいのかどうか
確信までは持てません。

ただ、高齢妊婦の場合は、他の検査と同じような感覚でトリプルマーカー検査を
受けてしまうと、後になって悩むケースも多いようですので、
そのことだけでも伝えたくて、自分の経験を書いておくことにしました。
by sirokikurage | 2011-10-27 11:51 | 妊娠